【-  公開日  -】 2018年01月29日

Tor Browserの導入方法

記事読了まで約〈 12 分14秒 〉です。

こちらの記事ではPCでTorシステムを使うためのTorBrowserの導入方法を説明しています。「そもそもTorって何?」という方はこちらのnoteをご覧ください。

Tor Browserの導入方法

Torへのアクセスは『Tails』というUSBから起動するLinux系OSを利用する方法もありますが、そこまでしなくてもWindows PCからの利用は『Tor Browser』を導入するほうがはるかに手軽です。こちらではその導入方法を記載していきます。あくまでも初心者向けですので分かっている方はスルーでお願いします。

 

1.公式サイトからTor Browserをダウンロード

ダウンロードボタンから直接ダウンロードもしくはその下にある『Stable Tor Browser(安定バージョン)』から日本語版をダウンロード。

『Experimental Tor Browser』は実験バージョンなので使いたいだけであれば必要ないです。
Macの場合はApple MacOS向けのバージョンをダウンロード。
(sig)というところではなく普通に32/64-bitと書かれたところです。

 

2.インストールを開始

ダウンロードが完了し、念のためにウイルスチェックなどを行ったら次はインストールです。ダウンロードしたexeファイルをダブルクリックもしくは右クリックで開いてください。またWindowsから警告が出る場合には許可してください。このあたりは他のプログラムのインストール方法と同じです。

すると次のようなインストール画面に遷移します。

ダウンロード時に日本語版をダウンロードしていなくても、ここでインストールの際の言語を選択できます。もちろん日本語で使用したい場合は『Japanese』を選択。

インストール先のフォルダを選択します。初期設定はダウンロードしたフォルダにインストール設定になっているので変更したい場合は[参照(R)]から変更してください。この時、新しいフォルダ(例えば「Tor用」など)を作ってからインストールするとあとからわかりやすいです。

 

あとは[インストール]を押せばインストールが始まります。

インストールが完了すると次のような画面が表示されます。

 

このまま閉じるとTor Browserが自動的に立ち上がります。あとで使いたい場合は上の[Tor Browserを実行]のチェックを外してください。また、Windowsのスタートメニューやデスクトップへのショートカットを作成したくない場合には下のチェックも外してください。[完了(F)]を押せばインストールは終わりです。

※アンインストールしたい場合は?

Tor Browserのインストールはレジストリなどを書き換えたりはしないので、インストールの際に作成された[Tor Browser]というフォルダを削除すればアンインストールは完了します。Windowsの設定 >アプリのインストールの項目には表示されないので注意が必要です。

 

3.『torrc』の設定

インストール後、そのままの状態で使うこともできますが、より匿名性を高めたい場合は『torrc』というファイルに必要な項目を追記することでリレーの数やリレーするノードの国籍などが編集可能になります。

こちらのファイルはあくまでもTorブラウザを開いた状態で設定するものではないことに注意が必要です。

ファイルの場所を探すにはWindowsであればファイル検索を使い「torrc」と検索します。ちなみにこのファイル自体は先ほどインストールした『Tor Browser』のフォルダの中にあります。具体的な場所は

  • [Tor Browser>Browser>TorBrowser>Data>Tor>torrc]

にあるので参考までにどうぞ。

TorBrowserをインストールしているのであればここに「torrc」というファイルがあるはずなので、このファイルをエディター(メモ帳は文字化けを起こすことがあるため、非推奨)を使って編集していきます。

ただ編集するだけならばインストール後すぐ使えるCrescent Eveがオススメです。その他のエディターについてはこちらのサイトが参考になると思います。

 

この『torrc』に書き込む内容は、基本的にノードの選択に関するものになります。Torの公式サイトに詳細な設定項目が掲載されていますが、ほとんどの設定は個別に書き加えなくてもある程度自動で最適化されているものばかりなので重要な事項のみ説明したいと思います。

NumEntryGuards

この設定は中継ノード数の設定項目です。

初期値はエントリーノード(ブリッジ)⇒中継ノード⇒出口ノードの3つになっていますが、より匿名性を求める場合には5や10など少し増やすことも検討してください。

ただし増やしすぎるとまともに繋がらないので注意してください。

例:NumEntryGuards 5
NewCircuitPeriod

指定した秒数ごとに新しいTorサーキット(エントリー⇒中継⇒出口のパターン)を再構成する設定です。

初期値は30秒ですが、短くすることで同じような構成でアクセスし続けることを避けることができます。

ただし初期値がそもそも30秒と短いのであまり短くする必要もないでしょう。

例:NewCircuitPeriod 20
CircuitBuildTimeout

サイト接続のタイムアウトまでの秒数設定です。

初期値は60秒ですが接続を諦める時間を短くしたい場合はもう少し短くすることも可能です。LearnCircuitBuildTimeoutというタイムアウトまでの時間を学習する設定をオン(1)に設定している場合には初期値として動作し、オフ(0)の場合は絶対値として動作します。(初期値は1になっているので特に変更していなければそのままでOKです。)

onionサイトの中にはとにかく繋がりにくいサイトもあり、60秒はちょっと長すぎるので半分程度に設定しておくほうがいいのかもしれません。

例:CircuitBuildTimeout 30
ExcludeNodes

サーキット構築の際に選択から除外するノードを設定します。

国単位で指定したい場合は{jp}のようにISO3166-1で指定されたアルファベット2文字で指定します。他にも特定のノードを除外したい場合はIPアドレス(xxx.x.x.x)や個別のフィンガープリントと呼ばれる値(Tor公式による例:ABCD1234CDEF5678ABCD1234CDEF5678ABCD1234)を設定することも出来るようです。

また、区切る時には,(カンマ)を使用します。

ここで設定した値は後述するExcludeExitNodesなどの設定よりも優先されるため、確実に排除しておきたいノードのための設定ということになります。ちなみにSlowServerという記述を追加すると反応の遅いノードを回避できるかも・・・。

例(※あくまでも記述例です。このまま使用しないでください。):
ExcludeNodes SlowServer,{jp},{us},{au},{nz}
ExcludeExitNodes

こちらは出口ノードから除外したいノードを設定する項目です。

設定方法はExcludeNodesと同じなので上記を参考にどうぞ。この設定には中継ノードとしては良くても、出口でアクセス先や通信内容を抜こうとするノードや、逆に余計なプログラムを送り込んでくるノードなどを設定します。

例(※あくまでも記述例です。このまま使用しないでください。):
ExcludeExitNodes {bg},{cz}
ExitNodes

こちらは先ほどのExcludeExitNodesの逆で出口ノードとして使用したいノードを設定する項目です。

ただし、出口として信用するに足るノードというのはそもそも存在しないと思うので設定しないならしないでいいと思います。

EntryNodes

エントリー(入り口)ノードを設定するための項目です。

もしTorの設定でブリッジを使用している場合にはこの設定よりも優先されます。

StrictNodes

上記のノード除外設定を厳格に適用するかどうかの設定項目です。

1にしている場合は厳格に適用し一切の除外ノードへの接続をしませんが、0の場合は接続エラーを回避するために必要に応じてその設定を無視します。

初期値は0ですが安全性を考慮する場合、1に設定しておいたほうが無難です。

例:StrictNodes 1

とりあえずこの設定項目の中から自分に必要だと思う項目を『torrc』ファイルに追記してください。ちなみにノードの選択などでより詳しい情報が欲しい場合には下記の3サイトを参考にしてみることをオススメします。

Torrcファイルに設定を書き込む時は項目名(半角)+半角スペース+数値の順で書き込んでください。全角を使うと反映されません。またCSSのように設定の最後に;(セミコロン)は必要ないのでご注意ください。

4.ブリッジの設定

Torbrowserを開いたあと、玉ねぎアイコンからネットワーク設定を開くと次のような画面が表示されます。

この一番上の「私のインターネットサービスプロバイダ(ISP)はTorネットワークへの接続をブロックします」にチェックを入れると、ブリッジを経由して接続するように設定されます。

ブリッジとはプロバイダにTorを使用していることがバレないようにするための囮ノードだと思ってください。この設定をすると先ほどのtorrcファイルにブリッジの設定が書き込まれます。また、エントリーノードがブリッジに置き換わります。

実際ここまでする必要はないのかもしれませんが、匿名性をとにかく追求したいという方はどうぞ設定してみてください。

まとめ

ここまでくればあとはTor Browserを使ってブラウジングをするだけです。

検索自体は右上にある検索窓から行えますが、スクリプトを切ってあるためリダイレクトが発生しますし、正直使い勝手は悪いです。

Googleにアクセスする度に起こるCAPTCHA(文字入力)認証に較べれば全然マシですが・・・。このCAPTCHA認証がなぜ起こるのかの説明はTorの公式サイトにあるので気になる方は読んでみるといいと思います。

さらに安全性を高めたい場合は…

それでも安全性を高めたいのであれば「Tor ノード 選択」や「Tor 安全対策」などで検索してみるといいと思います。「Tor ノード」だけの検索ワードでも情報は出てきます。

(こちらのNAVERまとめの記事が相当詳しく書いてあるのでおすすめです。1ページ目の下部「ブリッジの設定」と2ページ目の「torrcの設定」の部分が該当するかと思います。まとめ嫌いな人は上記の検索ワードで検索をかけて片っ端から調べてください。)

以上、TorBrowserの導入方法についてでした。

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筆者紹介

ほんと参った

一応このブログの管理をやっております。 基本スタンスは「テキトーにやる」なので、あまり期待せずに見ていただければ幸いです。 何か御用がありましたらお問い合わせページよりご連絡ください。 ちなみにnoteはこちらからどうぞ。

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